新鳩の湯温泉
新鳩の湯温泉は、万病に効くと定評の玉川温泉と玉川ダムとのほぼ中間点に位置しています。

玉川温泉はPH1.2の強酸性泉ですが、これとは対照的に、新鳩の湯温泉はPH8.1とアルカリ度が高い温泉です。
新鳩の湯温泉には、自炊施設も完備されており、紅葉シーズンなどは、県内外の湯治ファンで賑わいます。
新鳩の湯温泉 のプロフィール
【住所】秋田県仙北市田沢湖玉川国有林舌カキ沢
【電話】0187-49-2280
【日帰入浴料】税込300円(2006年9月現在)
【成分表示】[泉質単純硫黄泉][泉温59度][pH8.1]
【効能】高血圧・動脈硬化・糖尿病・皮膚病など

田沢湖から八幡平アスピーテラインに向かってて、国道341号線を北上します。
途中、秋扇湖、宝仙湖(玉川ダム)を眼下に望みながら、1時間くらい走行して、二つ目のスノーシェルター直前の進行方向右側に、新鳩の湯温泉の建屋(下の写真)と玉川に掛けられた、長いつり橋(写真上)が見えてきます。
つり橋の付近に、駐車場がありますので、車はここに駐車して、つり橋にチャレンジしましょう。
「つり橋を揺らさないでください」と書かれてありますが、揺らさないで渡るのは、なかなか至難の業です。
新鳩の湯温泉に限らず、温泉に出かける時は家内を連れて行きますが、私より体重が重いので、この橋を渡る時は、煽りを食らっていつもハラハラします。
つり橋を渡り切って道沿いに進むと、左手に新鳩の湯温泉自家製の野菜畑があります。
畑を過ぎると右手に帳場(下の写真)が見えてきます。
ここで支払いを済ませて、隣接する浴場へ向かいます。
写真は載せていませんが、新鳩の湯温泉の浴場建屋は、この建物に平行して隣接しています。
玄関を入って正面に女湯、左手が男湯になっています。
右下の写真は、新鳩の湯温泉の源泉が流れ出たもので、浴場の窓越しに眺めることができます。
かすかに湯気が立っているのが、お分かりいただけるでしょうか。
エメラルドグリーンに、大量の湯花が沈殿しています。
なんと、この日、新鳩の湯温泉の男湯は、貸切状態でした!隣の女風呂からは、家の神さんと大声でおしゃべりする、関西弁が聞こえてきます。
一度に10人くらいは入浴できそうな、かなり広い浴槽に、淡いエメラルドグリーンのお湯が、かけ流しで注がれています。
浴槽奥左側のパイプが見えるでしょうか、ここが源泉の取り口です。
私の大好きな硫黄の匂いが、ぷ〜んと漂ってきます。
このくらい強い硫黄の匂いなら、お湯の色は白濁色のはずなのに、おかしいな、と以前は思っていました。

ところが、新鳩の湯温泉の従業員の方からお話を伺って得心がいきました。
源泉自体は無色透明なのだそうですが、温度が35度くらいに下がると、白濁してくるんだそうです。
新鳩の湯温泉の常連さんは、熱いお湯が好きな人が多いため、通常は45度前後に調整しているのでお湯の色は、源泉色に近い淡い緑色を保っているとのこと。
また、以前、秘湯を守る会の関係者が、温泉成分の調査に来て、ペーハー値を測ったら、余りにもアルカリ度が高くて、測定不可能だったとか。
まったく不思議な温泉ですよね。
お湯は、肌にまとわりつくような、柔らかなタッチで、とてもリラックスして、ユッタリ浸かることができます。
浴室に備え付けのものといったら、加水用のホースと石鹸くらいのもので、浴槽から直接お湯を汲んで洗い流すタイプです。
湯治通には堪えられないですね。
最後に、私の間抜けな失敗談をお聞きください。
実は、新鳩の湯温泉を初めて訪れた際、上の写真に見えるように、アスファルトの舗装を登り切っていざつり橋を渡ろうとしたところ、何と橋桁がないではありませんか。
シーズン終了後であったため、既に橋桁が取り去られた後だったんですね〜家内と二人顔を見合わせて大笑いしました。
新鳩の湯温泉のような素晴らしい秘湯は、ミステリアスなところが魅力ですが、営業してなかったら無駄足の「はなたらし」ですよね。
情報はちゃんと収集していきましょう。