温泉で健康 志張温泉元湯のページでは、秋田・八幡平国立公園の玄関口にある志張温泉元湯についてご紹介しています。志張温泉元湯はアトピー性皮膚炎などに効能があります。周囲を杉木立に囲まれた志張温泉元湯は秘湯の雰囲気満点の湯治場です。

志張温泉元湯

志張温泉元湯は、八幡平国立公園の秋田側玄関口に当たり、山間の中にひっそり佇んでいます。

志張温泉元湯 母屋

ここから多くの観光客で賑わう八幡平頂上までは、八幡平アスピーテライン経由で、凡そ約22kmほど。

志張温泉元湯は、江戸時代の開発といわれ、昭和40年代になるとアトピーなどの皮膚病に効能がある湯治場として、全国的に知れ渡るようになりました。

泉質は弱アルカリ性の重曹泉で、硫黄の匂いがする硫化水素系の温泉が多い周辺の湯治場の中で、たいへん貴重な存在となっています。

ゲルマニウムは、人体に蓄積された毒素や老廃物を取り除く効能があり、地元ではこの温泉のことを「神湯」と呼び慣わしています。

熊沢川

母屋の横を米代川水系の一支流でもある熊沢川が流れ、周囲を鬱蒼とした原生林と杉木立に囲まれた志張温泉元湯は、秘湯情緒に溢れ、山間湯治の風情を十二分に味わうことができます。

志張温泉元湯のプロフィール
【住所】秋田県鹿角市八幡平字老沢42-1
【電話】0186-31-2021
【泉質】含ゲルマニウム弱アルカリ性重曹泉
【日帰入浴料】税込400円(2006年12月現在)
【効能】アトピー性皮膚炎、創傷、皮膚掻痒症、リュウマチ性疾患など

志張温泉元湯看板1

今回ご紹介する志張温泉元湯は人里離れた山間にあるため、341号線からの入口を間違えないようにしてください。

元湯周辺は、腹を減らした熊が人家まで頻繁に出没する要注意地帯です。

東北自動車道を鹿角八幡平インターで降りたら、最初の信号を左折し、八幡平方面に向かいます。

大体、20kmくらい走行すると「国立公園八幡平温泉郷」と書かれたゲートが否応なしに目に飛び込んできますから、そこで右方面に注目。

志張温泉元湯看板2

細い山道の脇に「志張温泉元湯入口」と書かれた手書きの看板が見えます。

この道なりに2km位進むと右手にまた看板が見えてきますので、ここで右折して坂を下りて行きます。

志張温泉元湯看板3

但し、雪道なら車は看板の近くに路上駐車して歩いた方が無難かもしれません。

坂はS字のうえ、傾斜が急なため、帰りは車が登れなくなる心配があります。

志張温泉元湯 竜神

地元の連中は、みんな路上駐車しているので大丈夫、それに冬はブルで雪が盛られて、山道がこの看板の所で遮断されているため、反対側から来る車の心配をしなくてもいいんです。

神の湯と呼ばれるだけあって、坂の途中には竜神様を祀った祠があります。

志張温泉元湯 母屋2

車を下まで乗り入れる場合は、母屋の前の駐車場を利用しましょう。

玄関を入った左手の帳場で手続をして、右手にあるお風呂場へ続く渡り廊下に向かいます。

志張温泉元湯 脱衣所

元湯のお湯は、30年ほど前は水で冷まさなければとても入れないほど熱いお湯でした。

今は、源泉温度が45℃ということで、熱いお湯が好きな私には、ちょいと物足りない感じがしますが、身体のことを考えるのであればこれくらいの温度が丁度いいんでしょうね。

志張温泉元湯 湯船

ヒバ造りの湯船の重厚な光沢は、長い歳月と千客万来を物語り、お湯の色は無色透明で泉質も柔らかく、身体はこれといった刺激を感じませんが、これこそ皮膚病に効く所以なのでしょう。

志張温泉元湯 飲泉

当然掛け流しですから、浴槽に注ぐ蛇口からのお湯も飲めますが、飲泉専用口も設けられています。

慢性消化器疾患、胆道疾患、糖尿病、通風などに効果が期待できるそうですよ。

なお、温泉が持つゲルマニウム効能で体内毒素を出すためには、浴槽に浸ったり、床に上がって冷ましたりを何度も繰り返し、汗をかくことが効果的ということです。