ニコチンパッチのご紹介のページでは、禁煙補助薬ニコチンパッチの特徴、使用上の注意点などについてご説明しています。現在、日本での禁煙補助薬にはニコチンパッチ、ニコチンガムがありますが、ニコチンパッチの購入には医師の処方箋が必要です。

ニコチンパッチ

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ニコチンパッチなど禁煙補助薬を使用して禁煙する方法があります。

禁煙時の離脱症状は人によって様々、すんなり禁煙できる方もいれば、なかなか困難な方もいます。

一人で禁煙するのは難しい、そう思っている方には、ニコチンパッチなどを使用した、ニコチン代替療法がおすすめです。

日本には、ニコチンパッチの他に、ニコチンガムによる治療法もあります。

禁煙に挑戦された方ならご存知でしょうが、禁煙でサヨナラしなければならないのは、ニコチンの呪縛による離脱症状と、生活習慣化した精神依存から脱出すること。

このニコチンパッチなどの禁煙補助薬は、とりあえず離脱症状をやわらげてくれる優れものです。

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ニコチンの代わりになる療法といっても、ニコチンを摂取することは同じなので、ニコチンパッチなどの医療薬も、有害なことに変わりないじゃないかと思う方もいらっしゃるでしょう。

でも、実際のタバコの煙にはニコチンのほかにタール、一酸化炭素など200種類強の有害物質が含まれていますが、ニコチンパッチなどには、ニコチンしか含まれていません。

また、ニコチンパッチなどは、代替治療として使用するわけですから、未来永劫使用し続けるわけではありません。

医学的見地に基づいた、通常の禁煙プログラムでは、2〜3ヶ月で効果が出て、ニコチンパッチなどの使用をやめることができるようになっているそうです。

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禁煙開始時、一時的にニコチン摂取量が増えても進捗状況に合わせて、使用量は漸減していくので、同期間比で勘案した場合は、喫煙を継続した場合より、ニコチン摂取量がはるかに少なくなるように、設定されています。

但し、ニコチンパッチなどの治療薬は、安全性の高い製品ではありますが、正しい使用方法を守らないとニコチンの過剰摂取による中毒を引き起こすことがありますので、医師の指導を受けて、正しく使用する必要があります。

例えば、ニコチンパッチを貼ったまま喫煙するとニコチン摂取過多になってしまいます。

また、1日に10本吸っていた方と30本吸っていた方とでは、治療薬の使用量にも違いが出てくるので注意が必要です。

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誤った使い方をした場合の中毒症状としては動悸冷汗、倦怠感などがあります。

ニコチンガムは、医師の処方箋がなくても、薬局・薬店で買うことができますが、ニコチンパッチは医師の診断を受けて、処方箋を書いてもらわなければ入手できません。

2006年4月から、禁煙治療に保険が適用されるようになりましたので、ニコチンパッチにも保険が適用され、3割負担の診察料で済むようになりました。

ただし、ニコチンパッチの保険適用には、次の通りいくつか条件があるようですので、禁煙治療を希望される方は、医療機関にお問い合わせください。

1)すぐ禁煙しようと考えていること
2)1年以内に保険の適用を受けていない
3)喫煙係数(1日に吸う本数×喫煙年数)が200以上であること
4)タバコ依存度テストで高い依存性が認められること

ところで、日本政府は、なぜ保険適用に踏み込んだのでしょうか。

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欧米でも、ニコチンパッチの代金まで、保険の対象にしている国は少なく、非常に画期的なことなのだそうです。

国の意図は「喫煙人口を減らして、医療費を抑制すること」、これに尽きるのでしよう。

タバコ医療費の保険適用〜すなわち医療費の7割公庫負担〜は、費用対効果にたいへん優れた政策だと思います。

禁煙治療を保険の対象にして、本人負担を減らしてやれば、禁煙に関心を示す喫煙者は、医療機関を利用しやすくなり、従来以上に喫煙者は減少するでしょう。

喫煙者の健康被害に費やされる、医療費に歯止めがかかることを考えたら、診療費の公庫負担など、取るに足らない問題ということになります。

国は、肺がんをはじめ、心筋梗塞や脳卒中などの生活習慣病を引き起こす喫煙人口を減らすことで、15年後の医療費は、少なくとも約1846億円抑制可能と踏んでいるそうです。