タバコの受動喫煙被害を家庭内レポートで紹介します。貴方の受動喫煙対策は万全ですか?タバコの被害は人に及ぼさないこと・・・これってとっても大切です。

タバコの受動喫煙

皆さんにぜひ受動喫煙の被害について知っていただきたくて重いペンをとりました。

私が禁煙してから既にかなりの年月が流れましたが、実は我が家にはまだ現役のヘビースモーカーが一人います。

それは私の父親です。

私の父は今年75歳になる昭和一ケタ生まれの頑固者で、現在はピースのライトを吸っていますが、昔はハイライトを吸っていました。

私は父のハイライトを盗み吸いをしてタバコの味を覚え、吸い続けているうちにあんまり辛くてセブンスターに乗り換え、ショートホープ、キャビン(マイルドではなくあの真っ黒いパッケージのとってもきついキャビンです)という具合に渡り歩いてきました。

振り返ってみれば随分強いタバコばかり吸っていたものです。

父親は現在では退職して無職ですが、息子の私の口から言うのもなんですが、家族のためにしがない運転手として辛抱しながら長い間会社勤めを続け、併せて先祖代々の田畑も引き継いできた苦労人です。

とても多いとは言えない給料で子供3人を育て上げ、長男の私なんかは大学まで行かせてもらいました。

父親は若い頃ころから気が短くて(人のことは言えません、私は輪をかけて短腹です)、自分の思ったように事が運ばないと途端に不機嫌になるような自分勝手な人間でしたが、反面家族に対する愛情はとても深く、子供たちや家族には大変やさしい父親でした。

タバコ 受動喫煙のおそろしさ

でも、ひとつだけ決定的な大間違いをしていました。

それはタバコで受動喫煙被害をばら撒いてきたことです。

いつでもどこでも、周りに大事な家族がいようと、お構いなしにタバコを吸うのです。

タバコの害がそれほど口やかましく取りざたされなかった以前ならまだしも、受動喫煙が問題になっている今日でも、気兼ねなく平然と紫の煙を吐きちらすのです。

私も少し前まではタバコを吸っていましたから、あまり大層な口はたたけませんが、我が家の居間のカーテンはタバコのタールでべたべたですし、欄間にもヤニがびっしりひっついています。

そして、特に酷いのは年寄り夫婦の寝室です。

父親は寝る間際までタバコを吸うので寝室の中はいつもタバコの煙が蔓延しています。

いい迷惑なのはいっしょに床を並べて寝ている私の母親。

両親はともに9年生まれなので、今年でどちらも75歳のなりましたが、父親は毎朝の歯磨きの際に「うえ〜、うえ〜、かっ〜」と内臓から込上げるゲップと喉の奥に絡んだ淡をきる嗚咽をあげ(きたない話で申し訳ありません)、母親は可哀そうにたまにゲホゲホとせき込むことが多くなりました。

「タバコ噴くのは勝手だけれど、場所をわきまえろ」という息子の言うことなど聞く耳ももっていないようです。

人間は自己管理がとても大切で、タバコのせいで人格障害になるのではなく、自らの意志と人間性が未熟だから周囲と軋轢を生むようになるのだ・・・その通りかもしれません。

でも、本来心優しき多くの人間がタバコで人格障害を引き起している事実も見逃してはならないでしょう。

でもね、75にもなって、あと幾ばくもない人生、今更「やめなさい」っていうのも酷なような気がします。

身内なだけに、かわいそうやら気の毒やらで見ているのがとても辛いです。

特に、母親の咳が気になる今日この頃です。