禁煙初日の変化

ニコチンの供給が断たれて、交感神経の支配が緩慢になり、血管に負担がかからなくなるので、血圧が下がって脈拍もかなり少なくなります。
つまり、禁煙初日から身体にとっては好ましい変化が現れ、これまでかたくなに緊張を強いられてきた身体の節々が緊張から解放されはじめます。
血流も正常になって、血が手足などの末端まで行き渡るようになり、皮膚の温度も上昇してくるのです。
でも、ほとんどの人には、そのような身体の良い変化を楽しむような余裕などないでしょう。
禁煙の覚悟を決めたのはいいのですが、タバコからの解放感を楽しむような心の余裕などは全くなく、目の前には常にタバコの影がつきまとっていますからそれどころではありません。
「禁煙しなければ! タバコを吸ってはいけないんだ」という思いだけが去来して、他のことは何にも考えられなくなるというのが正直なところではないでしょうか。
少なくても私はそうでした。
ある統計によると、禁煙を試す約半数以上の人に集中力低下の変化がみられるとのことですが、それはまさしくこのことを指しているのではないでしょうか。
貴方がもし禁煙を始められるのであれば、仕事を終えて帰宅してからすぐに始めたらいかがでしょう?
とりあえず、寝るまでの間、少しだけたばこを我慢して禁煙してみませんか。
注意点は3つ。
まずは、温いお風呂につかりながら、特に首筋と足の裏を入念にマッサージして揉みほぐしましょう。
そして、お風呂からあがったらすぐに夕食をとります。
今夜だけはお酒を過ごしてはなりません。
飲み過ぎると貴方の中に住んでいる天の邪鬼(それはニコチンかもしれません)が貴方にタバコを吸わせてしまうかもしれませんから。
笑ってはいけません、私がいろいろ調べたところ、お酒で禁煙を失敗した人は何人もいます。
そして・・・・明日の準備など放り投げてさっさと寝てしまうんです。
寝る前にはトイレを必ず済ませることと、また、枕もとには水差しとコップの準備をしておいてください。
貴方の禁煙を成就させるため、なるべく夜に目を覚まさないように準備しておくのです。
寝ている間にもニコチンの離脱症状によって、目が覚める場合もあるので、そのような時は用意していた水をゆっくり飲みます。
一気に飲んだりたくさん飲んではいけません。
目が完全にさめてタバコがほしくなり、禁煙がおじゃんになることもあります。
寝てしまえば、たばこを吸ってしまうリスクはなくなりますから、こっちのものです。
例えば6時に帰宅して9時に就寝できたら、次の日に貴方が6時に起床するとして、実質3時間の辛抱で半日の禁煙が可能になるわけです。
朝起きてからのスケジュールはまた今度。