喫煙者は自分の吐く息がたばこ臭い現実に気づいているのでしょうか。そして、己のタバコ臭い現実が他人にはどう映っているのか知っているのでしょうか。何事も成功は己を知ることから始まります。耳ざわりな現実にこそ真摯に耳を傾けるべきではないでしょうか。

たばこの臭い大丈夫?

失礼ながら、タバコをお吸いになっている方にお聞きしたいことがあります。

耳触りでしょうが、いましばらく堪えてお読みください。

あなたはご自分のタバコ臭い現実に気づいておられますか?多分、「自分でもタバコ臭い現実にうんざりしている」とお答えになる方は「たばこの臭い?そんなの今まで気にしたことはありません」とお答えになる方よりもすっと少ないのではないでしょうか。

なぜならば、タバコの臭いで毒されている鼻は鼻としての機能が著しく低下しているので、タバコを吸わない方に比べてかなり臭覚が衰えているからです。

加えて、ニコチンが脳に作用して、快楽物質が形成されるのと同時にタバコの臭いをかいでいますから、パブロフの犬のように、条件反射によってたばこの臭いが心地よいものと脳が認識している可能性もあります。

また、自分の周りはいつもタバコ臭い(本人は気づいていないでしょうが)ので、タバコの臭い自体が臭いのデフォルトになっていることも考えられるでしょう。

しかしながら、タバコを吸わない人からみれば、貴方の息の臭いは「タバコの吸いさし」がいっぱいたまった灰皿の中に鼻を突っ込んだようなにおいがします。

いや、そんな表現ではまだ手ぬるいかもしれません、タバコの臭いに口臭やお腹からの臭いなども混ざりますから、タバコの吸いさしの臭いに生臭さも加味されてなんとも名状しがたいおどろおどろしい臭いになっている場合もあるのです。

嘘だと思われるのならば、ほんの5日ほどタバコを休んで、たばこを吸う方のそばに行って臭いをかいでみてください。

また、ご自分の車の中の臭いを改めてかいでみてください。

あなたのタバコ臭い息がどれほどのものであったか、たばこを吸わない周囲の方々がどのような思いで耐えておられたのか、身にしみて理解できることでしょう。

昨今のように、禁煙に対する意識が高まってくると、今までは面と向かってあなたのタバコ臭い息をやり玉にあげることがなかった部下や同僚も、近い将来「タバコ臭い!その臭い何とかしてください。

」とはっきり抗議するようになることも予想しておいた方がいいかもしれませんね。

私も今はおかげさまでたばこと縁が切れた状態にありますが、もともと意志は強い方ではないので、一本お化けの誘惑に負けてたばこを吸い始める可能性も0とは言えません。

ですから、そうならないためにいつも自分に言い聞かせています、「あんな鼻の曲がるような臭いたばこのにおいを、再び人に嗅がせる勇気がお前にあるのか、」と。