タバコを忘れるコツ

私が禁煙してからしばらくの時間が経過しました。
タバコを吸わないで済んでいる現状については大変満足していますが、ごくたまにタバコを吸っている夢を見ます。
タバコが吸いたくて欲求不満になっているんでしょうかね。
禁煙を続けるうえで最も大切なのは何でしょうか?私はタバコを吸っていた事実を如何に忘れ続けていられることに尽きるのではないかと考えています。
禁煙の禁断症状の末期、もうちょっと我慢すれば禁煙できる確率が一段と高まる寸前の状態の時を考えてみてください。
そのときに貴方は何を考えていたでしょうか。
「目の前のタバコを吸ってはいけない、吸ってしまったら元の木阿弥だ。これまでの我慢をお前は無駄にしてしまうのか。でも、今まで我慢してきたんだから、ここで一服したらとてもうまいだろうな。一本だけならまあいいか。いや、まてまて・・・・・」。
そうです、吸ってしまうにしろ吸わないで済むにしろ、タバコのことしか考えることができなかったはずです。
何をおいてもタバコ、タバコだったはずですね。
この禁断症状ピーク時の、天下分け目の関ヶ原の合戦さえ越すことができれば、「何につけてもタバコ」の発想がだんだん薄れていきます。
ニコチンの呪縛に取りつかれているうちは、人がタバコをくゆらせているのを見ると、自分も吸いたいなという感情に囚われるのですが、タバコを忘れている期間が長いとそのような一時的な喫煙願望の餌食になってしまうことは滅多にありません。

タバコを忘れるコツは自分の喫煙歴を忘れてしまうこと
よく禁煙したての頃は飲みに行くなとか、パチンコをしてはいけないなどといわれていますが、人がタバコを吸うのを見ると自分も吸いたくなってしまうから避けるのが賢明だというほかに、せっかく忘れていたタバコを思い出してしまう環境に身を置いてはならないという意味合いも持っています。
しかし、皮肉なことにタバコを忘れようと躍起になっている間は決してタバコを忘れることはできません。
タバコを見ても煙をはきかけられても、自分とは無縁の彼岸の出来事と達観できる決心覚悟が禁煙を維持できる最大のポイントではないでしょうか。
禁煙期間が長ければ長いほどタバコを吸いたい衝動は少なくなります。
禁煙状態が3カ月も続くと「タバコが吸いたいという衝動」はほとんど皆無になります、というかタバコの存在自体をすでに忘れ去ってしまっていることでしょう。
でも、さらに3カ月たって禁煙期間がトータル6ヶ月にも及ぶと突然として最大の危機がやってきます。
それは俗に「一本お化け」とよばれているものです。
たった一本吸ってしまったことによって、これまでのニコチンとタール不足を補うかのように一度に「バカスカ」吸ってしまって、今まで築き上げたせっかくの禁煙努力を一瞬のうちに無と化してしまうことも決して珍しいことではありません。
ですからいつまでもタバコを忘れていてください。
忘れてしまうコツはまた後ほどお話ししますね。