低ニコチンタバコ

低ニコチンタバコ、一見普通の煙草に比べたら、低ニコチンなのだから身体に対する害が少なそうな感じがします。
でもメーカーは、真に喫煙者のことを慮って、低ニコチンのタバコを販売しているのでしょうか?その答えは、一日に吸うタバコの本数を誰が決めているかを考えるとお分かりになると思います。
タバコの本数を今日は10本吸おう、明日は20本吸おうと喫煙者自信が決めることができるのでしょうか?ちがいますよね、彼が吸う本数は大体毎日決まっているはずです。
「僕は一日に1箱吸うけど君はどう?」そうです、彼は10本ではがまんできなくて、20本吸っているんですね。
つまり、悲しいことですが、喫煙者の脳を支配するニコチンが要求する本数を吸わされているというのが真相だと思います。
だったら、ニコチン含有量が少ない煙草を吸ったとしても、その代償としてタバコの本数が増えたり、より深く吸い込んだり、一本をフィルターの近くまで吸ってしまうことは、日の目を見るより明らかだとは思いませんか?更に悪いことには、タバコの中に含まれるタールの量に変わりがないのであれば、この低ニコチンタバコを吸うことで、普段以上に発がん物質を多く含むタールを吸い込むことにもなります。
タバコメーカーは、低ニコチンタバコがもたらすこれら事実に気づいていないのでしょうか。
それとも営利のためにほっかぶりをしているのでしょうか。
値段が同じであればいっぱい売れたほうがいいですものね。
同じ本数を吸うのであれば、確かに低ニコチンのタバコですから害は少ないでしょう。
しかし、一日のニコチン摂取量が変わらない場合には、タバコの本数だけがいたずらに増えて、出費がかさむことにならないでしょうか。
低ニコチンという誘い水で、その裏に隠された危険性にはふれずに、販売量を拡大する・・・・実に商才に長けた販売戦略だとは思いませんか?企業ですから利益を追求するのは当然でしょうが、一方でタバコによる健康被害は確実に拡大します。
タバコは政府の貴重な税収源ですが、一方で無駄な医療費がどんどんかさんでいく金食い虫でもあります。
この事実、あなたならどのように解釈しますか。
少なくても、個人の健康云々の範疇に収まる問題ではありませんよね。