落語でお馴染みのウワバミソウ、ウワバミは人を呑み込むとき、ウワバミソウを食べて消化を良くしていたとか。

ウワバミソウ

ウワバミソウ

◎分布
ウワバミソウは北海道、本州、四国、九州に分布しています。

「ウワバミは人を呑み込むとき、ウワバミソウを食べて消化を良くしていた」と落語でお馴染みのウワバミソウ

ヘビなどの爬虫類が好みそうな陰気でじめじめした所や渓流沿いに群れをなして群生する多年草です。

ウワバミソウというのは学名で、一般にはミズ、ミズナ、アカミズなどと呼ばれて親しまれている山菜です。

似た仲間に、アオミズがありますが、これは根元が赤くなく粘り気がないためあまり美味しくありません。

◎特徴
ウワバミソウの葉は、先端が尖っていて、縁に粗いギザギザがついた卵形をしています。

葉には柄がなく、直接茎に互生し、草丈は30センチ以上に成長するものもあります。

成長して葉が開くと、葉のつけ根に可憐な淡黄色の小花をつけます。

秋なるとに、茎の節がムカゴ状にふくらんで種子となり、地面に落ちて繁殖します。

◎採取上の注意
ウワバミソウを採取するときは、来年の収穫のためにも根こそぎ取らないように注意しましょう。

もし、誤ってむしり取ってしまった場合は根っだけを土に戻しましょう。

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◎下ごしらえ
ウワバミソウを採取したら、茎が硬くならないうちに葉っぱと皮を茎から取り除きましょう。

ちょっと手間ですが、茎の上をつかんで、葉を下に引き下ろすようにすれば簡単に皮がむけます。

◎一般的な調理方法
ウワバミソウは、おひたしやあえものに用いられ、また油にもよくなじむので油炒めにも最適です。

熱を加えると一瞬のうちに鮮やかな緑色に変わり食欲も一層かきたてられますね。

また、秋にできるムカゴは湯がいて酒のつまみや漬物に利用すると美味しいです。

◎我が家の自慢料理
ミズとろろ(ウワバミソウのたたき)ご飯の上にかけて食べたり、お酒の肴によくあいます。

ウワバミソウの赤い根元部分だけを利用して、山椒の葉といっしょに包丁の背でたたき、すり鉢に入れてとろとろになるまですり潰します。

これに醤油で味つけをしてできあがり。

小魚煮
ウワバミソウをよく水で洗って、小魚といっしょに煮つけます。

ウワバミソウはくせがほとんどないため、魚の風味を損なうことがありません。

ウワバミソウのおひたし
皮をむいてお湯でゆでた後、水にさらしてそのままおひたしで食べてみてください。

熱湯にウワバミソウを入れた時の色の変りようも見ものです。

煮びたし
たっぷりのお湯を使い、薄味でとろ火ままゆっくり煮つめます。

火から下ろす寸前に、みりんを加えると照りがついて味もよくなります。

ふきや豆腐などを混ぜて煮てもおいしいです。

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